2010/09/27

またしてもブログ引っ越し

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2010/09/17

押しつけがましいコントに一喝、『ケーブル・ガイ』の自虐はさすがw

最近引っ越しをしたのですが・・・.
ケーブルテレビの勧誘しつこいよ~.

ケーブルどころか、テレビなんかみないよ。
ほんっとつまんなくない!?テレビ。
チャンネル少ないしさ~、共産主義か!この国は!

今日は父と母が食糧の援助をしてくれたので、ちょっとしたごちそうでした。
でも、観るべきテレビ番組がないw
つまんねーつまんねー

確かに民放はほとんど見ないので,有料チャンネルを入れたい今日この頃.
でもこんなに薦められると加入したくなくなるってのが人情だよ.
はっきりいって、ほっとかれれば加入するけど?

私は子供の頃から,テレビは洋画とニュースのみ観ていたように思います.

淀川さんとか水野さんとかがちょっとした解説をして,ああこれから特別なのが始まるんだな
っていう感じを味わった最後の世代かもしれないですw

私たち80年代生まれにとって,映画はBack to the Futeureとか、インディジョーンズとか・・・
アメリカは明るかった・・・!

子供のころ,ドキドキしながら観たもんさ.

「今日は9時過ぎても起きてていい!?」って感じで

スティーブン・セガールやクリント・イーストウッドのえいがだったり,
邦画(蛍の墓とか釣りバカ)だったりすると,がっくりしてましたw

子供時代のテレビでの映画体験ってその後の映画の嗜好
にずいぶん結びついてるみたいだね
特に小学生くらいに観た映画・・・・・.

私はウォーターワールドでさえ『名作』として記憶しております
(1995年度のワースト作品賞・ワースト主演男優賞・ワースト監督賞・ワースト助演男優賞のみねーとw)
だってユニバーサルスタジオにあるんだもん.

あの縦じまぴちぴちパンツと、はげちょびんは素敵だったではないか!


・・・といえば
ジム・キャリーが主演の『ケーブル・ガイ』ってコメディ映画で,
「ウォーターワールドは批評家にたたかれたけど、好きな映画だったんだ!」
とか叫ぶシーンがあって,はじめて私はウォーターワールドが‘そういう扱い‘なのをしりましたw


でね~このケーブル・ガイってまた結構面白いえいがでね,
監督はナイト・ミュージアムの俳優の,ベン・スティラー
ジャド・アパトーも制作に携わっていたようです.
あとどうでもいいけど,ケーブルガイにもウォーターワールドにも
ジャック・ブラックがちらっと出演してますw
主役(ジム・キャリー)は,育児放棄されて一人でテレビばっかり見て育ち,
とにかくテレビのことに詳しいプロフェッショナル.
でも実は愛情の欠落した少年時代のせいで,ゆがんだ性格をしていて
「とにかく友達がほしいーーー!!」と,
友達になりたくてとにかく仲良くなった人をストーキングするって話です.


いろいろあった末、
追い詰められたケーブル・ガイは本当は悲しくてたまらなかった、
てれびじゃなくて両親に育ててほしかった幼少時代のトラウマを吐露し、
「誰かがベビーシッター代わりのテレビってものを破壊しなきゃいけない!」
みたいなことを叫び、巨大なテレビアンテナ塔から飛び降ります.

ああ,テレビばっか見てる現代人へのメッセージ?
テレビ時代がうんだ弊害のことか???っていうかんじですね~

この映画は90年代後半くらいだったかと思いますが,
監督のベン・スティラーは90年代前半に,The Ben Stillerって番組をジャド・アパトーと
つくっていました.FOXとかMTVとかそのあたりでよく見かけてたんだw

この人はバカみたいな映画をたくさん作っていますが、女性にはあまり面白くないですw
もてない男の気持ちはわからなすぎて、ホラーですw
MTVなんかはくだらない番組を垂れ流して、
見てると馬鹿になるwってか見てる奴は馬鹿wみたいな風刺がたくさんありました.

かうちにすわってMTVみて「Iiii...it's ....it's cooloool ....」とか言ってる
ビーバス&バッドヘッドは自虐ネタで有名だったしw

つまり
ケーブルガイはそういう番組を作ってる当事者が作った映画なので,
その類のただの自虐でしょうw

このジャド・アパトーという制作者の方は、「40歳の童貞男」というなかなかGOODな
映画もつくっていて,これはコメディーでありながらなかなかシビアで,
見てよかったなと思える現実を描いておりました.
その辺の学者さんより,統計ではない社会の片隅の人間模様をよく描いていたと思います.
ちょっと女性の私から他人にお勧めするのははばかられるので,詳細は書きませんがw


それでケーブル・ガイですが,何といっても見どころはジム・キャリーでしょう
ユニークで人気者で人づきあいも上手,あれ?でもちょっとこいつめんどい・・・
と思った時には・・・・もう遅い!!!!
っていうのを面白いんだけど怖く演じてますw

それにしても一人芝居w

確かにジム・キャリーの知名度はこのころ言うまでもなく、日本でも人気でした.

しかしこの映画での演技,なんか押しつけがましくていらいらしてきます



日本の漫才は,「ぼけ」と「突っ込み」の2人の間で交わされるけど,
アメリカのコメディってやたら客に話しかけてくるでしょ?
私は子供のころそれ,だいっきらいでしたw

自分はリズミカルなトークがうまいって感じでずけずけ人のこと聞いてきて,
勝手に観客をネタにする,平気でそういうことするんだよね
私自身オハイオ州にホームステイに行ったときに手品のコメディを見に行った経験があり,
白人だらけの町で当然ネタにされましたよ.

アメリカ人ってうざい・・・・ついてけない・・・・こういうのめんどくさい
って思ってたけど,それは私が日本人だからってわけじゃないんですね~.

で,ケーブル・ガイに付け回されるマシュー・プロデリック演じるサラリーマンが,
また断り切れない感じで,なんか日本人みたいなんですね~w
ちなみにこの俳優,妻はSex and the Cityのサラ・ジェシカ・パーカー.
(なんか地味w)

ちょうど90年代とうと,っていうか今もそうですが,アメリカ式経営とか
コミュニケーション能力なるものがもてはやされ,
社交性が崇拝されていた時代じゃないでしょうか?SATCも始まったことだしw
日本人は英語ができないってよりも,人づきあいが下手だからグローバル化できない
みたいな,そういうの,あったじゃん?

で、この映画を観て私はうざいアメリカ人がなんでうざいんだか分りましたw


『スクール・オブ・ロック』と、『ハイ・フィディリティ』でジャック・ブラックが演じた、
他人に押し付けてくる系のおたくのうざーーーい感じに並ぶうざい一人演技でした。

ケーブル・ガイがさ、会話の節々に映画のシーンやセリフを引用してきます。
観ているほうは、しらねーよ、みてねーよ、って思うわけです。


ジム・キャリー演じるこのケーブルガイのうざさは、テレビそのもの。



日本の最近のバラエティーも最近字幕出たり、客席の笑い声を演出した音声とか、
「ね、ここ面白いでしょ!?」って感じの押しつけがおおすぎて興ざめしちゃうんですね。

最近のテレビは、確かに偉そうですね。
セレブだなんだと言って、まるで特権階級か何かのような感じです。
「面白いのがわかんないの?おまえばかか?」みたいな、
「わからないのは観客が悪い」とか、
FOXの番組制作者がこれを作ってるのが、自虐的でさすがですね。

ベン・スティラーはこの映画以外にも、『トロピックサンダー』ではいろいろな俳優や映画をばかにしたり、『ズーランダー』ではモデルたちを徹底的にばかにしていて非常に面白かったです。

セレブ達がちゃらちゃら遊んで、あれがはやってるこれがはやってる、
痩せていなきゃいけない、こういうライフスタイルがかっこいい、
そういう押しつけをよく描いていると思います。

なんとなーく傲慢でおしつけがましくて嫌だなあ・・・この人たち・・・・っていう観客の感覚を
鋭くついた映画だと思う。

しかも、「これ系」の演技で売っているジム・キャリーに、この演技をやらせるとは、
ベン・スティラーというひとはすごいと思います。


たとえば「王様のブランチ」で、「TBSのドラマは見た目ばっかいい俳優揃えて、
空っぽな脚本ばっかりなので私はこれからのキャリアをかんがえてしばらく出演したくないですね。」って谷原章介が笑いながら言うのくらいすごいことです。
絶対言わないだろうけど・・・・。

2010/09/16

アメリカ映画とナッツ『サンシャイン・クリーニング』

アメリカの魅力・・・それは、NUTS(木の実;ただし、ピーナッツを含む)

私はナッツが大好きです①ピーカ(ぺかん)②マカダミア③アーモンド④カシュー⑤ピーナツ(バター)

で、最近見た『サンシャインクリーニング』という映画で、
「ピーカンパイ」がとってもとってもキーワードになるのを観て、感動しました。

ピーカンパイって・・・・・なんだ・・・・
ピーカンなんて、タルトのてっぺんにぽちってのっかているだけじゃないですか。

あああああああーーーピーカンを腹いっぱいたべたいよおおおお・・・・!!!

いいなああああ

ちなみに、ピーカンの木は、「テキサス州の木」でもあります。
『Super Size Me』で、アメリカで一番肥満の多い国といわれていたビックマックの州wですね。

くるみの仲間だけど、揚げ餃子の皮だけ食べているような、高級揚げパンみたいな
もうものっすごい・・・・・・ああああああたべたい!

で、『サンシャイン・クリーニング』ですよ

姉妹のお話です。

姉は元プロムクイーンなのに、今はシングルマザーで、
彼氏は家庭持ちで将来はない。
『エリンブロコビッチ』のセクシーじゃないバージョンみたいな女です。

妹は父親と同居で、バイトが続かず
朝も起きられないダメな子。
この人は最近、『プラダを着た悪魔』で
エミリーをやってた人です。

はっきり言って、ほんっとに花のない姉妹なんですね。
でも、2人ともちょっぴり美人なのがリアルです。



終始コメディーな映画ですが。
実は姉妹の母親は、自殺をしています。

2人とも小さかったので、たぶん妹のほうは母親の顔を覚えていないっぽいんですよね。
わからないけど。


映画の冒頭に、2人の会話があります。
妹「ねえ、今日テレビ映画やっててねウェイトレスがでてきたの」
姉「ピーカンパイはどうだった?」
妹「No,勧めてなかった」


なに?なんで?なんでウェイトレスがピーカンパイっていったかどうかが大事なの?
って思うんですね。なんかアメリカの文化でそういうのがあるんだろうか?

という余計な詮索までしちゃうから、外国の映画はいいですね~w

最後のほうで2人がテレビ映画を観ていると、
「ピーカンパイがお勧めです」
って映画のウェイトレスが言うのね、そうすると2人はやったーーーー!って大喜び

なんで2人がピーカンパイで嬉しいのか、こだわるかは・・・映画を観てねw


とにかく、どん底人生の姉妹は金になるんじゃん!
ってことで、2人で事件現場のクリーリングの仕事を始めます。

死体は片付いた後なんだけど、もう、本当にきったないんですよ。
でもおねえちゃんがよくやるんですね。

一応、亡くなった人の遺品からどんな人だったのか・・・・
とかいうそういうありがちなそういうのは、一応、あります

しかーーし!
この映画のいいところは、死んだ人のことについて詳しく映画かないところです。

まず2人の母親ですが、妹の回想でしか描かれません。
それもほんのわずかで、妹は母親の思い出の品をちょっとだけ持っていて、
感傷に浸るシーンがあるくらいで、妹はもしかして母親と会話すらしたことがないんじゃないか?
と、思えるのです。

で、とても幼いころに真っ赤なバスタブで死んでいる母を発見し、一瞬見てしまった
・・・・・・・ような?きがする。

ってくらいなんですね。

姉は年上だったので、記憶があるのではないか?と思うけど、
全く母の感傷に浸るシーンはないんですね。

幼少期の死の体験って、ものっすごいトラウマになってその後の人生に影響を与え・・・
っていうのはシリアスな映画によくある描き方だけど、でもさ、実際の体験って、たしかに
こんなもんなのかも・・・・。

当時何が起きたのかわからなくて、今思えば、ああ自殺だったのかっていう感覚ね。

で、この姉の描き方が非常によいです。

いい人で、しかもふざけられない人なんですね。たぶん。
もとプロムクイーン、チアリーダー・・・っていう、あるあるって感じの設定で、
野心がなく頭も悪いけど、悪意のない真面目な人間です。
でも流されやすく、すぐ周りの意見に左右されるような、都合の好さそうな女です。
頼りになるんだかならないんだかわからないんですよね。

意志が強いのかと思ったら、ただ無神経だからできるのかも・・・とも思える。
たぶん、女子は姉にイライラするのでは???

妹はすぐに感傷的になり、ばかなことばっかして姉に迷惑をかけますが、
私には感情移入できる役でしたw

妹はある働きかけをして、「幻想の母親像」から決別し、子供ではなくなっていきます。


まあ変なしごとだから、いろいろあるんだよね。
2人はけんかもするし助け合うし、姉妹ってこういう感じです。
『イン・ハー・シューズ』みたいに、劇的に2人の関係が修正されるってわけではないです。
それに、まったく対照的な姉妹ってわけでもないし、男を取り合うとかそういういかにも都会的な
亀裂は生じないので、リアルです。

で、姉は当然仕事中、息子を誰かに見てもらわないとならないので、
じいちゃんに預かってもらうんだけど、このじいちゃんと少年も2人で勝手に
何かしでかしたりしているので、姉妹の頑張りと同時進行でなにやってんの・・・
っていうおもしろさがあります。

監督はNew Zealand出身で、本作がアメリカデビュー作です。
次回作に期待したいですね。おもしろかったです。


で、NewZealandといえば、マカダミアナッツ食べたい・・・・
ミックスナッツ買うとちょっとしかはいってないよね・・・・。

マカダミアといえば、『あなたに降る奇跡』という映画で、
貧乏なウエイトレスの女の子が、瓶入りマカダミアを幸せそうに食べているシーンを
みて、いいなあたべたいなあ。・・・・と印象に残っています。

金がないからいつもは絶対ちょっとずつ食べているか、スーパーでも我慢して買わないんだけど、
お金が手に入ったから瓶でたべちゃうって感じがすごくよく出ているんですね。

わかるよ!マカダミアへのあこがれ・・・

どうしようもない彼氏がより戻そうよ~といってくるのを追い出すって
シーンがあるんですが、そこで彼女はマカダミア瓶をとられそうになって激怒するんですよw

ちなみに、ニコラス・ケイジがまた似合わない、気の弱くやさしい警察官を演じています。
この映画、いいラブストーリーだった。

おすすめ

アメリカ映画で、よくカウンターにピーナッツの殻を山積みにして飲んだくれていたり、
閉店間際にバーテンがおつまみナッツをでっかい缶に戻しているシーンがあったり
しますが、私はなぜかすごく好きです・

2010/09/14

マイケル・ジャクソンがおもしろいので『パープルレイン』にたどり着けなかった

さっきまでものすごい雷だったのに、あっという間に静けさが・・・
雷、面白いのにな。

あの・・・ブログを書いていて思うのですが、
こんな頭の中で、よく毎日普通の生活を送れるなあと思います。
自分で。

これでも日常のことを書いています。
歩いていても運転していても仕事をしていても頭の中で、違う風景をみているんですね・・・

映画はフィクションですよ。

本当なら、現実に起きていることで、もっともっと経験を深めていけなければならないのです。

きちんと向き合えない自分に、みんなと同じにできない自分に、
非常に引け目というか、不安というか、ネガティブな感じを覚えます・・・・。

今日は、月曜だし。

そんなときに私が勇気づけられるのが、プリンス。


私が初めてスティーヴィーやマイケルを聴いたとき、明らかに天才だと思いました。

雑音のない美しい声、のびやかで、自由。
天使たちの、超人たちの歌声ですよ。
ビル・エヴァンスのピアノみたいだと思いましたよ。
ええのう、ええのう、
こんな風に歌えたらきもちいだろうなあ・・・と。


で、どうよ、プリンス。
うた、うまくないじゃん?

というわけで、『パープル・レイン』(1984)を観ましたw


 もちろんリアルタイムに見たわけでも、
子供時代見た記憶もなく
突然観ました。

あのね、ほんっと眠れないんだってw

DVDなんて見てる暇、普通の人ってあまりないと思うけど、
勉強や読書とちふがって流しとけばいいんだから、みちゃうの。

どうせ面白映画かと思ったら、実は良いんですよ。

名曲パープルレインをこの映画で聞くと
もっともっと味わい深くなるんですね。

プリンスって単純に、「もっとみたくなる」でしょ?


私はライブやPVのDVDも好きなのでよく見るのですが、
レビューとか全然読まないで買っちゃうので、これも映画と知らずに持っていました。



PVにストーリーとダンスを取り入れることに非常に成功したことで有名なのは、
マイケル・ジャクソンですね。

プリンスもマイケルも同世代ですが、私が子供のころに何度もテレビで偶然
PVをみたりしたのはマイケルでした。

ディズニーランドでリアルタイムにキャプテンEOを観ていたので、
ほんっとーにフィクションの人だと思っていました。

そのころにマイケルのライブに行ったりしてリアルなファンだった人とは
違う感覚で彼を知っていたのだと思うんですね。

子供のころに見てて良かった、って本当に思います。

今の映画も、子供の脳で見たらきっと違う記憶になっていくのだと思います。



ウォレスとグルミットみたいな
ねんどがぐにぐに動くPVが
非常に非常に子供の私の頭に焼きついていました。

『Speed Demon』って曲のPVなので、
ググれば絶対誰かが動画をあげてくださっているので、
ぜひご覧いただきたい。
←これ、
『キャプテンEO』よりも、もっともっと違和感があって、子供の頃の頭の中みたいな、不思議な映像です。





大人になってからこれに出会ってもダメだったと思います。


こういう観念的な映像ってどうしたら作れるんですかね?
夢の雰囲気って感覚で残っていても、内容を思い出せなくて説明できないでしょ?

これと同じころ、アメリカのCMでレーズンをよく見かけましたw


カリフォルニア・レーズンと同じ人がPV作ったのかなあ・・・?

このレーズンもさあ・・・・

なんなのこのジェムズブラウンみたいなレーズンw


普通に夢に出てきて怖かったよ。




実写のなかにアニメというのは、子供の脳にとてものこるんですね。

 昨日ゼメキス監督のBack to the Futureのことを書きましたが
彼の作品にもアニメと実写の不思議な映画がございまして、
『ロジャーラビット』という作品です。

これはね、古き良きって感じでいいですよ~
探偵とか、美女とか、ねw

この映画は東京ディズニーランドのToonTownの車のアトラクションになっていて、びっくりしましたよw






このころ、マイケル・ジョーダンとバックスバニーをはじめ
LoonyToonsが共演した、似たような作りの『Space JAM』って
映画がありましたが・・・

あれはなぜか、アニメの違和感が醸し出す、
夢を見ているかのような不思議な雰囲気はなかったですね・・・。
この映画で使われたマイコーの『JAM!』って曲は、
スーパーボールのライブのやつを観て、すごく感激しました。


そうそうそれで、マイコーは『MoonWalker』というとんでもない映画を製作しています。


 この映画の中の『SmoothCriminal』はものすごーーくかっこいいですね。

が・・・・

PVをくっつけるために無理やり話を考えたんじゃないのって感じの、
救いようのない長編です。



一応ストーリーがございます。
マ イコーは子供を助けるために、ロボットになって敵をやっつけちゃったりするんですよ。はっはっは。

で、当時「Moon Walker」っていうゲームもあったらしく、
必殺技はダンス。
マイコーが踊ると皆がそろって踊りだし、「ぽぅ!」でたおれる。
←わはははは




映画みたいにちゃんとロボットに変身だってしちゃうんですね
映画としては本当にひどいですよw

で、マイコーがこんなことしてる間にw


パープルレインしていたのが、プリンス。

プリンスはのちにD'AngeloやAlicia Keysなど、
90年代本格派NeoSoulのミュージシャンたちからもっとも尊敬されるのは、歌がうまいからじゃないんです。
プリンスが持っているのは、何なのか・・・?
感性的にわかる映画が、パープルレインです。

あ、そうだー、Maxwellは復帰したけど、D'Angeloはどうなってるのでしょうか?

なんか、マイコーのでいで話がそれすぎて時間がかかりすぎたので、
パープルレインはまた明日にしよう。

雷が止まっちゃったので、ゆっくりお風呂に入ってストレッチして、
お酒でも飲んで、寝る努力をしよう♪

『キングダム・オブ・ヘブン』の見どころはオーリーじゃないぞ!!!

マルクス・アウレリウス・アントニヌスというローマ皇帝の名前を、
受験勉強のときに暗記させられた覚えはないでしょうか。
ローマ皇帝のなかで最も有名な賢帝です。


で、キングダム・オブ・ヘブンにでてくるエルサレムの王、ボードゥアン4世は、
日本人にとって別にあまり聴いたことのない名前かとおもいますが、
この伝説のローマ皇帝になぞられるくらい、有名な王です。


感動的な逸話がいくつも残っている王さまで、戦略家とか切れ者政治家とかではなく、
人の気持ちを動かすのに非常に優れた王として知られた王です。


聖地エルサレムを争う戦争の時代、彼のおかげでつかの間の平和が保たれていました。


というか・・・たった一人で戦わなくてはならなかった王さまなんですね。


王は若くしてらい病を患い、進行していく病気に悶え、視力までも失い、それでも最前線で戦い、
自分はすぐ死んじゃうから後継ぎのことも一生懸命考えたのに


身内が馬鹿ばっかでどうにもならず・・・・
こころざしなかばで24歳で亡くなったのです。


私自身、イスラム教にもキリスト教にもたいした思い入れはございませんので、
エルサレムの歴史に興味がわかず、途中で見るのをやめるだろうと覚悟の上で鑑賞しました。




しかし、この映画、心に刻まれる逸品となったのです。


その要因は


 また「実は誰かの息子」「選ばれし若者でした」「歴史物の恋愛要素」
って役かよw っていう、

白馬に乗ったオーランド・ブルーム(主役w)
ではなく、



エキゾチックな衣装だとこんなに美しいのか
と驚かされたエヴァ・グリーン(普段はマリリン・マンソンみたい)


でもなく、



 じゃあ監督が得意な、この美しい中世の光景と、
演技派で魅力的な 有名キャストでがっつり固めた
騎士団の熱い戦いっぷり


でもない。




 エドワード・ノートンが演じた、若き王、ボードゥアン4世でした。


といってもこの映画では脇役で、 映画のオフィシャルサイト(日本)
に騎士たち一人一人のページと解説はあっても
彼のキャラクターのページすら、ないですw


この王さまは、らい病で醜く溶けた肌を隠すために 甲冑を身につけています。


らい病っていえば、あの『もののけ姫』でたたら場に包帯ぐるぐる巻きの人がいましたが、あれです。

私は、彼が白い馬にまたがり、ゆっくりと広場に歩いてくるシーンを非常によく覚えています。

従者を従え、歩む王。 神々しいんですね・・・彼の姿は。
十字軍のうすいブルーの衣服に、シルバーの甲冑、そして真っ白なマント・・



映画史上でも指折りの美しいシーンではないでしょうか。




王の理念を本当に理解しているのは、たった一部の騎士たちだけ。


あとはばかばっかで、王の理念を歪めています。


なんでこんな素晴らしい人に共感しないんだろう?ってむずむずしてきます。


 ・・・・なのに、王はなんだかすべてを悟っているようで、
静かなんですね・・・。

俺に任せてくれ!って血気高ぶる軍隊には、 「このままもどってくれ」と静かに説得し、 その直後、騒ぐ馬鹿には「ひくく、ひざまずけ!」 と、一喝。



彼の登場シーンは、芸術的なのです。

オーランド・ブルームのラブシーンとか、葛藤とか、ちいせえ男だな~とw
うすっぺらに見えてくるんですね。


この人のシーンばかり観ていたので、「あ、このシーンではお出かけ用のマスクだ」とか、
下らないところにまで目がいってしまうのですが、衣装が本当に素晴らしいですw



一番心に残るシーンは、やはり最期の時。


末期が近付き、ベットに横たわる王の部屋に妹が入ってくると、王が目を覚まし、

静かに語り始めます。


「夢をみていたんだ。たった16歳で戦争に勝ったあの時のことを・・・」

とかいうんですね。
もうこの時点で、非常に胸に迫ってきます。


すると妹が、
「You were a beautiful boy(うん、本当にきれいな少年だったね。)」と、答え、 しばらくの沈黙し、、
「You've always been beautiful in every way.(どんな意味においても、ずっと美しかった)」 と続けます。


すると、王が言います。

「My beautiful sister... so beautiful...I am sorry if I've caused you any pain.」
(美しい妹よ、私のせいで悲しませたならばほんとうにごめん)


・・・・・・


「Remember me as I was.」 (かつての姿で、私を覚えていてくれ)


これが最後の言葉なわけです。


このマスクは、妹のためでもあるわけです。
そして、国の平和のためでもあるのです。
史実でも、彼は病気になるまで非常に美しく、頭の良い少年であったそうです。


マスクは、彼が支配したエルサレムの象徴。
もう中はぐちゃぐちゃで、崩壊しかけているわけですよ。
彼の力だけで、なんとか表面だけでも、美しくつかの間の平和を保っているわけです。


ということで、彼が守り続けたい平和で美しいエルサレムの象徴だったわけです(たぶんw)


で、このシーンが、本当に希望の光が消えるような、
この人が死んだら、もう駄目だろうな・・・この世界は、という
絶望的でやるせない気持ちにさせられるんですね。



そして、葬儀のシーンです。



私はその感動的な兄妹のシーンで号泣して、頭から離れないセリフを胸に、
かなしい気持ちでいっぱいになっています。


ところが・・・、 なんと、妹が王の遺体にそっと近付き・・・



その仮面を外します。



なんで――――――――――!!!!???


これはやるべきではなかったと思いますね・・・
しかも、そのグロテスクな顔をバッチリ画面いっぱいに写すんですが、
監督は、どういうつもりでこのシーンを加えたんでしょうか?


この妹が本当に無神経なバカ女に見えてきますw


で、もう映画を見るのをやめましたw



日本での公開時、「オーリー大好きキャンペーン」とかやって大々的にこの映画をおしていた日本の配給会社にも通じる無神経さw


『グラディエーター』の監督が間を空けずに制作したこの壮大な映画を、そんなふうに売り出すとは・・・


確かにエルサレムにあまり関心のない日本で、この映画を売るのは難しかったのだとは思うけれど、『グラディエーター』だってヒットしたんだから「オーリー大好きキャンペーン」はないだろうよw



・・・・ってまあこのキャンペーンは別として、早送りして王様のシーンを観るだけでも、 みる価値は十分にあると思います。 っていうか、みんなにみてほしいんです!!!!

『A.I』を観ていたら『バック・トゥー・ザ・フューチャー』に。。。

今日はドライブも兼ねて、軽井沢に物件を見に行きました。

ガソリンや保険料などなど含め、本当に車にお金がかかります。
キリン一番搾りもエビスも、プレミアムモルツも大量に飲むので、
私は、お国のためにお金を支払っているのでしょうか?

私は喫煙者ではないですが、増税は本当に残念でなりません。
このストレスが多く、楽しいことも少ないこの国で、
人の楽しみに税金をかけるなんてマジですごい発想ですねw

でもまあ、道路はきれいだし、日本はいい国です。

というわけで、結婚する気もないので、軽井沢に幻想を描いていても仕方ないので
真面目に物件探そうと思っています。
しかし・・・首都圏を外れると、やっぱ仕事がないよね。

軽井沢~都内で通勤だと、月に10万とかかかっちゃいます。
結局・・・物理的拘束から逃れるのって難しいよね。

で、やっぱむりかあと、しょぼーーんと今日も映画を観ていました。

不眠症はひどくなる一方で、夜中におなかも減ってしまうので、ある中になりそうw


で、『A.I』を観ていました。

この映画ではオスメント演じるロボットの少年が、ピノキオを読んで
「本物の人間の男の子になれば、愛してもらえるのか!」ってことで冒険が始まります・



 で、ロボットが人間になりたいお話といえば、
『アンドリュー』という映画を思い出します

感情を持つロボットといえば、『アイロボット』って映画が私は大好きでした。
原作者はどちらも1950年代にアイザック・アシモフという作家によって書かれたSF小説。


で、『アンドリュー』ですが、人間について学んで行くうちに人間になりたくなる・・・
って話です。
これは原作者のSF作家が、自分自身のことついて書いたと言われています。



頭が良すぎて人間性を失っていた作者自身が、
人間性を取り戻す姿を投影させたのがアンドリューなんだってさw

というのも、この作家は非常に博学で、
SF以外にもさまざまな分野で著作を多数執筆した方なんです。


で、この映画で、アンドリューが人間になるために法律を破らないといけなくなり、
裁判を受けるシーンで、判事に
「人間は年をとるし、しぬし、それでも人間になりたいのか?」
って、聴かれるんですね。で、あんどりゅーが
「大切な人が次々に死んで行くのをみた。もう耐えらない」
みたいなことを言うんですね

 そういえば『永遠に美しく』で、
永遠の命を得る薬を飲まされそうになったブルースウィリスが
「友達や知り合いが死んで行くのをみながら生き続けなきゃならないなんて、
そんなの嫌だ」

と、永遠の命を拒否するシーンがありました。


この映画では、メリルストリープとゴールディーンホーンに、「ばかじゃねえの?」
とか言われて終わりですがw

この映画はブラックコメディー史上、最高ですよ。


美しくさぞご立派な人間かのように見える女優ってのが、実はすっごいみじめっていう、
とっても素直な皮肉です。
そこの平成生まれの少年少女たちよ!観とけ!!!!!!!!!

この人たちのような中年女優になる女優は、いらっしゃるでしょうか?

私はキャメロン・ディアスがこの辺に来てくれるんじゃないかと期待しています。
恐らく、ハリウッドの女優さんたちは、皆さんが憧れる女優さんたちじゃないでしょうか?


で、この映画を筆頭に・・・・・90年代のゼメキス監督の作品は素晴らしいんですよ。



あ、やっぱゼメキスの話していい・・・???



 もうね、ゼメキス、バック・トゥー・ザ・フューチャーだよね!!!!!

何にあこがれったって、まずはマーティンがカッコよかったこと。
いかにも良き時代のアメリカ人!って感じでw


で、ドック。 ドックにあこがれた。というより、ドックとマーティンの関係にあこがれた。


普通の男の子が、ちょっとおかしな才能ある変人に出逢い、特別な人生の予感にわくわくるするw


マーティンはほんっとーーに普通の男の子なので、私の近所にもこういう冒険があるかも!!??


っていう、もうねもうね、わくわくで死にそうになる!!!


90年代と言えば、アメリカでもシンプソンズが始まったころで、「THE中流」ってのが固定化してきた
時代だと思うんですね。

『シザーハンズ』の冒頭で、みんなが豊かで、みんなが同じ生活パターンで、家具も同じようなレイアウト。
だけど「時計」や「ソファ」や「髪型」など、小物だけ「個性」を演出するという皮肉った描写がありましたね。


あの映画もそうですが、みんな「特別な冒険」や「特別な恋愛」を求めていた時代なんでしょう。


90年代に子供時代を過ごした私たちがそうでした。


祖父母の時代みたいに、生きていれば幸せって時代では、もはやなく。
父母のように、経済的に豊かなら幸せって時代でもない。

なぜなら「みんな」幸せだから。

若者の、生ぬるい子供のたわごとかもしれないけど、幸福感というのは相対的価値観なので、
こうなってしまうのは仕方がないのです。


 そこで・・・90年代の映画では、ドックは非常に魅力的人物なんですね。

血筋でも、伝統でも、人脈でもなく、「発明」で世の中を変える人。

2000年代の、来るIT時代を彷彿とさせる、そういうキャラクターなわけです。


あたらしい幸福の価値観を、私たちにもたらしてくれるのではないか!!!??と。

犬の名前からして、モデルはアインシュタイン。


そうそうあのさー、こないだの面接でも私はアインシュタインのことをかんがえていたのよ。

彼は暗記が苦手で、有名な逸話があり、
記者に自分の発明の名称か何かを聴かれたときにアインシュタインが答えられなくて、
その言い訳に、
「そんなんノートにメモしとけばいいことだから、覚えてる必要ねえだろうがよ!内容を聴け!」

と(いうようなことを)、おっしゃったのです。


面接での「具体的に名前あげてみて?」っていうあの質問w
私なら絶対そんな質問しない。


例えば私が調べ物をするときのGoogleに打ち込むKeyWordsや、
友達と映画の話をするとき、作者の名前や出演者の名前、題名は、ほぼ使いません。

大人になってからの勉強は、教科書の太字暗記ではないのです。

なぜそうなったのか、どんな内容なのか、それを観てどう思ったのか、
そういう質問をしないと、その人の本質の思考はわからないでしょ?


で、なんだっけ。あ、そうだ。ドックだ。


で、そこが、ドックのいいとこなんだよ!!!!!!!!!!!!
マーティンに、腹立てたり馬鹿にしたりしないでしょ?

マーティンが「へ?」

って顔すると、「まあ理論はともかくね、タイムマシンなんだな」wって説明をしますよね。

そして、模型www

手が届かないどころか、こっちが呆れるくらい、
「あんた、ばかじゃないの?w」っていいたくなるくらい、
余裕のある人物なんですねw


こういう大人で、しかも専門家は少ないんじゃないでしょうか????
”きさくなふり”をする大人はいるけどねw


人は、自分のやってることをすごく見せようとして、わざと外部から分からないような
難し~いような、すごい仕事をやってるような、そんな風にする感じがしますね。
業界用語を使う人とかねw

はっきりいってね、最近の教養系番組に専門家の方たちがたくさん出てきますが

成功に規則なんかあるか、ばか!とおもっちゃうわw
ほんっとに頭にくるよなあ、自己啓発本の売れっぷりには


これは『プリテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』で有名な、マックス・ウェーバーが
『職業としての学問』という著書で学問の専門家のことを揶揄して、

「優秀だから教授になるってわけじゃないです、ほとんど偶然とコネです
だからこそ、自己肯定と無能の隠蔽のために難しいことをやっているかの様に見せかけるのです。」

と、おっしゃってます。(記憶なので正確な言い回しはあいまい)
この本薄いし、ウェーバーの演説本なのでとってもお勧め。普通におもろいです。



そういう野心家たちと違って、ドックは、自分の発明が面白くてたのしくて、わくわくでしかたないわけです。


それをマーティンに使ってみてほしくて、話したくて、わかってもらいたくて仕方ないわけですよ。


隠したり、著作権とったり、金にしたり、そういうことじゃないんですね。


子供のころにこの映画をみた私は、こんな大人いたらいいな、
アメリカにはこういう人いっぱいいるのかなって思いました。


たぶんいっぱいいたから、ITの基礎を作ったハッカーたちがたくさんいたんだと思う。


もちろん
発明者への敬意として、それをあたかも自分の発明のようにするのってほんっとに最低だとおもいます。
私自身、特許の侵害をされ、家族が戦ってきたのを知っていますので、こういう人間を本当に軽蔑します。


しかし、そんな私ですらですよ、
マンガをYoutubeに挙げたくらいで中学生を犯罪者にすんのはどうよ!?と思う。


作者は、みんなに読んでほしい!みんなにこの気持ちを伝えたい!
って思わないのかい・・・・????金をだせるひとだけがみればいいって本当に思うの?

ましてや、作者は有名なマンガで誰もが知っていて、UPしたのは素人。
盗作したわけではなくて、みんなが喜ぶから無償でUPしたわけです。
それは、侵害なんだろうか・・・・?

それで売り上げが落ちたのでしょうか?落ちたとしたら因果関係はあったのでしょうか?

金のない、マンガの買えないやつは、みれないってこと?

作者は、どう思っているんでしょうか?

悪用する人もいるのは確かだから、取り締まり自体は必要なのかなあ・・・


というわけで、古き良きアメリカの価値観が垣間見える、この素晴らしきBack to the Future!
難しいこと考えず、つくろわず、素直に見える思い出の良作です。


でも今日観ていたのは『A.I』です。
話したり書いたりしていると、いろいろなこと思い出していいですねw

ニューヨークのおっさん小説家と男のロマン『スモーク』

さゆさんのブログ 今日は昨日すっかり話がそれてしまった『Smoke』(1995年)ですw
最近、この映画を制作したMIRAMAXという会社が亡くなったっていうニュースがありました。

2000年に入ってからは『CHICAGO』とか、ああいうおっきい映画を作っていたと思うんだけど、
だめだったんだね.





私が映画を見始めた90年代にのころには、
『パルプフィクション』とか、『グッド・ウィル・ハンティング』とか、
そういうおもしろい自主制作映画をいっぱい作っていたように思います。

で、その頃のMIRAMAXで制作されたのがこの『Smoke』という映画です。

主人公はおっさんたち。

舞台はNYです。


さゆさんのブログ ←こんなNYの片隅にあるタバコ屋
おっさんをハーヴェイ・カイテルが演じます。
この俳優の人は、パルプフィクションで死体の掃除をしに来るウルフの人ですw





で、そのタバコ屋に、なんかぼろい、いかにも小説家っぽい男が来店。
他の客から「どうだいかけてるかい?」とかみたいなこと言われたりして、どうやら有名人らしい。


さゆさんのブログ 実は彼は小説家で、スランプに落ちいてるからちんたら
このタバコ屋に通ってくるんですね。
で、彼を演じるのがウィリアム・ハート。
『A.I』で、あのロボットの創造者の役とか、あと以前紹介した『母の眠り』で名門大の文学教授を演じていた役者です。



似合うな~、この人こういう役w


で、『スモーク』は、ストーリーはどうってことないんですよ。

以前絶賛した『ワンダーボーイズ』とか、『グット・ウィル~』とか、人種と階級を超えてって感じなら
『小説家を見つけたら』や『グラントリノ』なんかもそうかもしれない。

あの手の感じの、自分に子供もいない、妻もいない中年のおっさんがどうしようもない若造を
何故か知らぬが救うことになった

・・・・って話です。



こういう話ならば、映画としてはやっぱり『ワンダーボーイズ』が映画として秀逸です。
この『Smoke』の世界にロバート・ダウニーJrが乱入したりしたら面白いでしょうねw

まあいいや。

で、Smokeは何でこの映画はいいのかっていうと、この手の映画に描かれる独身の「作家」が、
私は大好きなんですね。




さゆさんのブログ
←こういう古風なライティングデスクに向かい、
家の中で仕事をしている感じ。


で、ふらふら好きな時に好きなところへ行く感じ。
どうしようもなく無精なかんじw







スモークの原作はポール・オースターの小説なんですが、この映画の脚本にもオースター自身が加わっていて
ウィリアム・ハート演じるこの小説家の名前も「ポール・ベンジャミン」(ベンジャミンはオースターのミドルネーム)
と言います。

直球で自分自身なんですねw



というわけで、私はこの小説家についてこれからぐだぐだ書きますが、
おっさんたちみんなにちゃんとストーリーがあるので、別にこの人が主人公ではないからねw


小説家のポールがタバコ屋から帰ってくるのにふらふらって歩いていると、


「サー、?あんた何してんだよ!死にたいの!?」


とかなんとか、黒人の少年に話しかけられます。

道で轢かれそうになったのを助けたんですね、彼が

「いやーぼーっとしってた。お礼にジュースだけでもおごらせてくれ」



で、少年はオレンジジュースか何かをのみますw


すると、ウィリアム・ハートが、NYだし、黒人だし、と思ってのことか・・・
お礼に、私のところに何日かとまらないか?とか提案するんですね。

すると少年が、見下されるのを嫌がって、俺は大学で勉強もしてるし、親も心配するし
とかなんだかんだというのです。


少年はいろいろなつくろいをするんですね、
こないだな面接での私のようにw

見下されてるんではないか・・・っていう恐れなんですね、こういうつくろいは。


ポールのことも「めーーん」とか「おっさん」とか言わないで「サー」と呼ぶんです。


ワンダーボーイズでも、少年がちょっとした問いかけだけでも「Professor.Trip(トリップ教授)」
っていちいち敬称で呼ぶんですね~。

これは敬意をこめてってのもあるけど、大人との距離のとり方がわからない子供って
雰囲気をよくあらわしてますね。



私も大学の英会話の授業で、「Call me Dan!」って先生に言われ、そんな風には呼べませんでしたw
先生のこと「こばちゃん」とかあだ名で呼ぶとかさ、私にはできなかったw





そうそう、で、話をスモークに戻すと、

え?なんで?おまえんち連れてって、で、どうすんの?

って思うよねw


で、アパートにつくんだけど、別に何もしないんです。
はい、じゃあここだから、俺書斎で仕事するから好きにしてね、って感じで。
少年も、「へ?」って顔をしているんです。




OCとかでもありましたが、男が同情で少年を引き取ったりすると、普通家に着くと奥さんがいて、
「まったくあなたは、しょうがないわね!世話するのは私なのに・・・」
とか言って、布団の場所とか、お風呂の場所とか、冷蔵庫の中とか説明するんですね。



でもそれが全くない・・・



その「あれ?」って感じが、この小説家の違和感なんですね。


実は、この小説家、つい最近に奥さんを事故で亡くしたばかりなんです・・・


で、そんなおかしな居候生活をしていたある日

「あのさーどうでもいいけどおまえ、まだでてがないの??」みたいなことを、
小説家が言い出すんですね。


少年は「え・・・だって・・・」って感じで戸惑い、そのあと逆切れしてアパートを飛び出します

少年が一生懸命取り繕う態度に対し、華麗にスルーされたもんだから、
寛大に受け入れてもらえたのだと思っていた少年にはショックだったんですね。




さゆさんのブログ 少年が去った後、いろんな客がこのアパートにやってきて、
少年の問題が続々と発覚します
この少年が実はマフィアの金を偶然盗んじゃってたこと、
家族の問題があること・・・
結局この少年が起こした問題で、おっさんたちも巻き込まれちゃったので、
しょうがねえなんとかするか、よっこいしょ、ってことになります


そんな話ですw


さゆさんのブログ で、この主役のタバコ屋のおっさんなんですが、

ある日、小説家は夜になってからこのタバコ屋に行きます。
ちょうど、店を閉めるところ。

一杯飲んでくか、見せたいものがあるんだ。
ってことになり


瓶ビールを飲みながら、
「毎朝同じ時間に同じ場所の写真を撮っているんだ」
と、淡々と自分の趣味を話し始めるタバコ屋・・・・・・。

小説家の顔が、明らかに何かに気付き、固まる・・・。もしや・・・。

そして、アルバムをめくり、2人で見始める。

だんだんと、一日ずつ、あの日に近づいていく・・・・

小説家の手がとまり、涙があふれる。

そこには、写っていたのは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ってことで、さすが、オースターですねw


ここまで詩的だと、ちょっとなあ・・・
思わせぶりすぎて、疲れてしまうかも。
「そんで?早くネタあかしてくんないかな?」という、まさにポール・オースターの小説
を読み漁った時と同じ気持ちになりましたw

シナリオシナリオってかんじで、途中で飽きちゃう人も多いかも。

しかし、こういう映画って結構誰かの生涯ベスト級映画だったりするよねw

私には『ワンダーボーイズ』のほうが、映画として幅があり、面白味もあって好きでした。

が、なんかこういう小説家のほろ苦い人生には、憧れるw