2010/09/16

アメリカ映画とナッツ『サンシャイン・クリーニング』

アメリカの魅力・・・それは、NUTS(木の実;ただし、ピーナッツを含む)

私はナッツが大好きです①ピーカ(ぺかん)②マカダミア③アーモンド④カシュー⑤ピーナツ(バター)

で、最近見た『サンシャインクリーニング』という映画で、
「ピーカンパイ」がとってもとってもキーワードになるのを観て、感動しました。

ピーカンパイって・・・・・なんだ・・・・
ピーカンなんて、タルトのてっぺんにぽちってのっかているだけじゃないですか。

あああああああーーーピーカンを腹いっぱいたべたいよおおおお・・・・!!!

いいなああああ

ちなみに、ピーカンの木は、「テキサス州の木」でもあります。
『Super Size Me』で、アメリカで一番肥満の多い国といわれていたビックマックの州wですね。

くるみの仲間だけど、揚げ餃子の皮だけ食べているような、高級揚げパンみたいな
もうものっすごい・・・・・・ああああああたべたい!

で、『サンシャイン・クリーニング』ですよ

姉妹のお話です。

姉は元プロムクイーンなのに、今はシングルマザーで、
彼氏は家庭持ちで将来はない。
『エリンブロコビッチ』のセクシーじゃないバージョンみたいな女です。

妹は父親と同居で、バイトが続かず
朝も起きられないダメな子。
この人は最近、『プラダを着た悪魔』で
エミリーをやってた人です。

はっきり言って、ほんっとに花のない姉妹なんですね。
でも、2人ともちょっぴり美人なのがリアルです。



終始コメディーな映画ですが。
実は姉妹の母親は、自殺をしています。

2人とも小さかったので、たぶん妹のほうは母親の顔を覚えていないっぽいんですよね。
わからないけど。


映画の冒頭に、2人の会話があります。
妹「ねえ、今日テレビ映画やっててねウェイトレスがでてきたの」
姉「ピーカンパイはどうだった?」
妹「No,勧めてなかった」


なに?なんで?なんでウェイトレスがピーカンパイっていったかどうかが大事なの?
って思うんですね。なんかアメリカの文化でそういうのがあるんだろうか?

という余計な詮索までしちゃうから、外国の映画はいいですね~w

最後のほうで2人がテレビ映画を観ていると、
「ピーカンパイがお勧めです」
って映画のウェイトレスが言うのね、そうすると2人はやったーーーー!って大喜び

なんで2人がピーカンパイで嬉しいのか、こだわるかは・・・映画を観てねw


とにかく、どん底人生の姉妹は金になるんじゃん!
ってことで、2人で事件現場のクリーリングの仕事を始めます。

死体は片付いた後なんだけど、もう、本当にきったないんですよ。
でもおねえちゃんがよくやるんですね。

一応、亡くなった人の遺品からどんな人だったのか・・・・
とかいうそういうありがちなそういうのは、一応、あります

しかーーし!
この映画のいいところは、死んだ人のことについて詳しく映画かないところです。

まず2人の母親ですが、妹の回想でしか描かれません。
それもほんのわずかで、妹は母親の思い出の品をちょっとだけ持っていて、
感傷に浸るシーンがあるくらいで、妹はもしかして母親と会話すらしたことがないんじゃないか?
と、思えるのです。

で、とても幼いころに真っ赤なバスタブで死んでいる母を発見し、一瞬見てしまった
・・・・・・・ような?きがする。

ってくらいなんですね。

姉は年上だったので、記憶があるのではないか?と思うけど、
全く母の感傷に浸るシーンはないんですね。

幼少期の死の体験って、ものっすごいトラウマになってその後の人生に影響を与え・・・
っていうのはシリアスな映画によくある描き方だけど、でもさ、実際の体験って、たしかに
こんなもんなのかも・・・・。

当時何が起きたのかわからなくて、今思えば、ああ自殺だったのかっていう感覚ね。

で、この姉の描き方が非常によいです。

いい人で、しかもふざけられない人なんですね。たぶん。
もとプロムクイーン、チアリーダー・・・っていう、あるあるって感じの設定で、
野心がなく頭も悪いけど、悪意のない真面目な人間です。
でも流されやすく、すぐ周りの意見に左右されるような、都合の好さそうな女です。
頼りになるんだかならないんだかわからないんですよね。

意志が強いのかと思ったら、ただ無神経だからできるのかも・・・とも思える。
たぶん、女子は姉にイライラするのでは???

妹はすぐに感傷的になり、ばかなことばっかして姉に迷惑をかけますが、
私には感情移入できる役でしたw

妹はある働きかけをして、「幻想の母親像」から決別し、子供ではなくなっていきます。


まあ変なしごとだから、いろいろあるんだよね。
2人はけんかもするし助け合うし、姉妹ってこういう感じです。
『イン・ハー・シューズ』みたいに、劇的に2人の関係が修正されるってわけではないです。
それに、まったく対照的な姉妹ってわけでもないし、男を取り合うとかそういういかにも都会的な
亀裂は生じないので、リアルです。

で、姉は当然仕事中、息子を誰かに見てもらわないとならないので、
じいちゃんに預かってもらうんだけど、このじいちゃんと少年も2人で勝手に
何かしでかしたりしているので、姉妹の頑張りと同時進行でなにやってんの・・・
っていうおもしろさがあります。

監督はNew Zealand出身で、本作がアメリカデビュー作です。
次回作に期待したいですね。おもしろかったです。


で、NewZealandといえば、マカダミアナッツ食べたい・・・・
ミックスナッツ買うとちょっとしかはいってないよね・・・・。

マカダミアといえば、『あなたに降る奇跡』という映画で、
貧乏なウエイトレスの女の子が、瓶入りマカダミアを幸せそうに食べているシーンを
みて、いいなあたべたいなあ。・・・・と印象に残っています。

金がないからいつもは絶対ちょっとずつ食べているか、スーパーでも我慢して買わないんだけど、
お金が手に入ったから瓶でたべちゃうって感じがすごくよく出ているんですね。

わかるよ!マカダミアへのあこがれ・・・

どうしようもない彼氏がより戻そうよ~といってくるのを追い出すって
シーンがあるんですが、そこで彼女はマカダミア瓶をとられそうになって激怒するんですよw

ちなみに、ニコラス・ケイジがまた似合わない、気の弱くやさしい警察官を演じています。
この映画、いいラブストーリーだった。

おすすめ

アメリカ映画で、よくカウンターにピーナッツの殻を山積みにして飲んだくれていたり、
閉店間際にバーテンがおつまみナッツをでっかい缶に戻しているシーンがあったり
しますが、私はなぜかすごく好きです・