2010/09/14
『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』で上の空・・・面接中に妄想発作で大失敗w
面接を受けてきました 今日。
帰宅し、精神的にきつくなって、「私なんて通用しないんだーわーん」
とか電話で騒いでいたら、父と母と和幸でとんかつ定食をごちそうしてくれました。
私の一族は、曾祖父の時代からちいさいながらも経営者一家なので、
父に今日の面接の話をしても、「ぽかーん(゜□゜)」ってかんじでした
「転職するより、MBAとって起業すれば??」とかいう始末
父よ・・・・あなたにはわからないだろう、この労働者の苦しみがw
人に頭を下げることは知っていても、自己分析の苦しみやオーディションの恐ろしさを知らないのだ
で、それは私も同じで、「うわべのこと」をつくろうのがすごく苦手です。
世の中や会社など、人が集まる場所では「秩序」や「型」ってものがあり、
相手は私に投資するわけだから、
その対象についてきちんと調べて、きちんと対応するのはまあ
礼儀として正しいと思う。
それは、相手への敬意って意味でも。
面接の本とかよんで、「自己PR」 というフォーマットに従ってお話するわけです。
しかし、
面接官は、こんな話聴いてて、面白いのかな・・・?って思ってしまいました
『食堂かたつむり』みたいな、自分のきれいごとの世界だけに閉じこもっている
ああいうくだらないウソ映画とか、見ていると時間の無駄って思うでしょ?あんなかんじw
どうでもいいけど、この映画きらいでね~
友達がDVD持って家に来て、どうしようっておもったよw
何故つまらないかを力説したら、「さすが」って笑ってくれた彼女は、本当に素晴らしい人格者だと思うw
あ、そんで今日の話。
私は・・・自分で言うのもなんだが、すごく誠実な人間ですwまじでw
で、面接のときに、こちらだって人生の大半の時間をかけるわけだから会社を見極めようとします。
面接で、私の魅力を聴きだそうとしてくださるところとか、本音を語らずにいられないような、
そういう経験をしたことは、いままでないですw
今回も含めw
人と人同士ですから、もし、私が面接を担当したら、その人のホンネを引き出すような会話を
たった15分でも30分でも、引き出そうと努力すると思う。
なーんか面接の途中で、いやになっちゃって、こっちが投げやりになるってこともありますw
瓦工場では、仕事のない流れ者や怪しい人でも大切に雇って、
家族みたいにみんなで酒盛りをして、いまだにそういう職人さんたちが
我が家の年老いた未亡人姉妹達の畑や庭の面倒を観てくれたりしているわけです。
そのせいで、嫁だった母は苦労もしたけれど・・・w
人間は、まあ統計ではいーっぱいいるけど、しかも不況だけど・・・
誰かの子供だったり、親だったり、いとしくて仕方のない恋人だったり、尊敬される友人だったり
そうやって存在してます。
それをあんたさー・・・・
なんか辱めだよね~面接って。
とっさに心にもないウソを言ってしまったwこれ、私じゃないw
いまから電話して、嘘です、忘れてください、っていいたいよw
好きだからカッコつけちゃったんだよー!!ってそういうのあるよね
もうやめよう・・・
なんかかなしくなってきたw
それで今日は『There will be Blood』(2007年)について考えていました。
やっと本題。
これ、あきちゃって最後まで観れなかった映画で最後まで観れなかったのですが、
一緒に観ていた母が、
「あんたが寝た後、一人で見たよ、ばかやろうw」
と、次の朝結末を教えてくれましたw
主役は石油の採掘で財をなす男性プレインビュー(ダニエル・デイ=ルイス)。
映画は男たちの採掘現場の光景まじまります。
どばーっと吹き出る石油。
顔中石油で真黒になる男たちの傍らに、バスケットに入った乳児がいます。
なんでこんな危険なところに?
で、場面はとんで、プレインビューのビジネスデスクでの取引の現場
いかにも冷徹なビジネスマンで悪人顔といった感じのデイ=ルイスなので、
なんかせこいことをたくらんで非人情的なビジネスやってんじゃないの?
って気にさせられるんですね。
で、傍らにはH.Wと呼ばれる少年。
ほうほうそうか。あの子がおっきくなったのか?
男手ひとつで育てたのかしら?だからあんな仕事場にまで同行してたのね
H.Wだけはとても大切にしている様子。
どこに行くにも一緒。
こんな男でも、大切な思い出の女性との子供で、
大切な後継ぎなのかな~って思わせるのです。
ある日、採掘現場で事故が!なんと吹き出た石油に、ランタンの火が点火!!
燃え盛る炎!
そこには、大切なH.Wが・・・!!!!!!!
走るデイ=ルイス!!!
自らの手でだきあげ、彼を助け出します。
あーよかった、ほとんど怪我もないし。
・・・しかし、あれ?少年の様子がおかしい.
あれ?どうしたんだおまえ・・・・
戦慄するデイ=ルイス。
少年は、ぽかーんとする。
少年は、聴覚を失ってしまった。
まあでも、助かったからいいじゃん。大事な息子が無事でよかったね♪
しばらくすれば治るんじゃん?とおもっていたら、結局聴力は回復しない。
なーんか冷たいデイ=ルイス。
なんと、あっさり息子を手放しますw
これで徹底的に、ほんっとに不気味な人間になるんですね。この人。
番組の最初から「ぶーーん」とかなんか変なBGMなってるし、わけのわからない映画になってきます。
←で、もう一人重要な登場人物が、こいつ。
神様の奇蹟で歩けない人が歩けるようになったり、
そういうパフォーマンスをする神父だか牧師だか何かですw
狂気じみたパフォーマンスですが、
ちっこい田舎町のしょぼい教会は満員w
事あるごとに神のみ心がどうのこうのとかいうこいつに、
堂々と金稼ぎをするデイ=ルイスは終始いらいらいらいらw
これは、監督の前作、『マグノリア』(1999年)の
トムクルーズに通じますねw
私が一番好きなトム・クルーズですw
監督はこの手のカルト偽善者が大嫌いに違いないです
悪意を感じますもの
むかつくんだけどなーーんか滑稽で、終始爆笑でしたw
で、そうそう神父ですが。
採掘のためにこの街にやってきたデイ=ルイスのことを
「そんなに強欲なことすると、神のばちがあたるよ」
とかいって、「神」という錦の御旗を使って、結局教会に献金しろってことなんですねw
しかも新しい採掘の機会に、神の加護があるように僕にスピーチさせてくださいとか、
名誉欲までいやらしーーくじわじわとだしてくるんです
デイ=ルイスは、「わかった」とか言って、当日神父をがん無視w
わくわくしながらスピーチの準備をしていた馬鹿神父は、
このとき、「あれ?お・・俺は?」って顔をするんですが、このシーンは爆笑ものですw
で、観客の私は、デイ=ルイスの不気味さよりもこの馬鹿神父に、
非常にいらいらしてきます。
デイ=ルイスは堂々と金を稼いでいるだけなんですよね
その理由がわからなくて、人間なのかこいつ・・・?っていう人なんですが、
この馬鹿神父にだけは、いらいらいらいらさせられるのですw
そして、私たちもこの馬鹿神父がむかついてくるのです。
あーむかつく!
襟首つかんで「自分で稼げボケ!」っていいたくなる
こ・・・このいらいらは・・・!
そうですよ
『風とともに去りぬ』の、メラニーですよw
荒廃した戦後の女だけの生活でも、貪欲に頑張るスカーレット
それに比べて貴様はなんだーー!
私は弱いし、そんなことできないわ・・・・
あなたみたいに強くないし・・・
いい人だし・・・
だからなんにもしないでいいでしょってのか!?おまえは!w
みんなを守るためにしかたなく人を撃ったスカーレットに
「なんてことをしてしまったの!?」
とかいってさ~。なにそれー。やりたくてやったわけないじゃーん
自分だけスカーレットの葛藤に気付かないふりしてアシュレーと恋愛したりさー
あ・・・・・・で、ゼア・ウィル・ビー・ブラッドにもどりますが、
そして、数年後、一人豪邸に座るデイ=ルイス。
成功したが、何もない老後、とか、そういう感じじゃないんだよね。
この人、寂しさとかも感じないんじゃないのか?
という、本当にわけわからん一生ですよ。
成功者は、あたかも自分に情熱や人格や、ビジョンがあるかのように語るが・・・
この男を、見てよ。
頑張って勉強すれば成功するって?
真面目にルールを守っていれば成功するって?
感謝すれば成功するって?
ほんと・・・?それ?
そういう考えを悪いとはいわないけれど・・・
それだけじゃないんじゃないの?
そもそも、資本主義ってのは、そんな感情的なもんじゃないでしょ
映画の最後、これまで無表情の、何にも関心がなさそうだった
デイ=ルイスがものすごく激しく、いかる。
唯一、この男が嫌悪したものとは・・・?
ひどいシーンですが、「あーすっきりしたw」
って思うはず・・・・。
ダークナイトのジョーカーが髪をなびかせドライブするシーンで、
あーすっきりした。よかったねwって思える人にはお勧めのラストです。
テーマは似ているのかな、と私は思いました。
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