2010/09/14

ブチ切れコメディーがかっこいい『アイ・アム・サム』

なーんかふと思い出すシーンがあって,
なんのえいがだったけな~あれ・・・ってずっと思っていたのですが
意外な映画であったことが発覚して非常に悲しい気持ちになりましたw

あゆたのブログ テレビで見た記憶があったのですが
ミシェル・ファイファーがアグレッシブな弁護士役で,
クラクション鳴らしながら中指をたて
汚い言葉をはきながらコンバーティブルを運転する

このイライラ感がすっごい!
みてるこっちの血管が・・・ちぎれそうw

自分の事務所についたファイファー
エレベーターは使わずに、タイトスカートのスーツにスニーカー
で階段をのぼり,オフィスに到着.
ジャケットとハイヒールをみにまといます。

典型的上流階級ビジネスウーマン

子供と夫とはなんとなくうまくいってないけど、さして気にしてない感じw

家はすごくきれいなんだけど,帰ってすぐ彼女は一人マシュマロをもぐもぐ食べながら
打ち合わせと資料作成をもくもくはじめるんですね~

なめんな!ふざけんな!きれいごといってんじゃねえ!って感じの,
かっこいい女性なんですね~
美しく頭もいい女性って,ここまできたらかっこいいよねw

ぜーーーったい『Hitch』とかああいう恋愛映画じゃないと思うんだけどな~,
とかっておもっていたらなんと


あゆたのブログ アイアムサムのシーンでしたw

この映画,私は普通に感動にむせびましたが,
テレビで見たときにはとくに胸に残っていない映画だったので今回見直してみて
ファイファーさんの役の甘さにちょっと残念

サムとの出逢いでファイファーが他人に少しずつ心を開き,
自分の弱さをサムに吐露するシーンがあります.
これがちょっと嫌だった.


もともと彼女の役どころは,ちょっあと傲慢なところはあっても不条理だったり
極端に冷血な女性ってわけでもないんです
むしろ愛すべきキャラクターじゃない?

だからこそこんな生意気な女の子(ダコタ・ファニングさん)の弁護なんてするんですよ.

終始あまあまの,しかもビートルズ流れるし,いかにも感動映画なので
コメディーばりの切れっぷりのファイファーは最後まで弱いところを見せないほうがよかった気がしますね.


だってさ、ファイファーのこのキャラクターがとってもよくて、
サムに出会う前か、彼女自身が持っていたの葛藤とか、過去とか、痛々しいほど伝わってくるからです.
いちいち暴かなくてもちゃんと悟れます。

『レインマン』のトム・クルーズが演じた兄貴みたいな、やなやつじゃないわけよ。
そういうキャラクターに必要な展開でしょ?これ?


コーヒー作れない7歳の知能のサムが、乳幼児の世話なんてできていたわけがないし、
ひどい悪意の人も現れなければ、絆がさらに深まるような危機的状況もゆる~くのりこえちゃうので、
サム(ショーンペン)とダコタの親子はおもいっきりファンタジーだと思います。

とにかく感動を!ってことで感動ムードが充満するのこの物語に、
ファイファーはコメディーのような切れっぷりですが、妙に乾いた生活や職業態度が逆に現実的で
現実的痛みや苦悩も感じ取れるポジションでは?と思う


彼女まであっちにいっちゃったら、観客は誰に感情移入して、思考するんですか?


ってわけで
泣ける素晴らしい映画なんだけど、価値観を揺さぶるような映画経験にならなかった.
それで一回見たにも関わらず、人に言われるまで頭にこの映画が浮かんでこなかったのです.

ただ、物語をみて、なく映画です。

大人が観賞する映画や小説って、もっとなんかその後の自分の価値観とか行動に少しでも
影響を与えるようなものであってほしいなあ・・・

まあでも明日も仕事だし、普通に平日だし、不適合人間になりたくないので、
明日にはころっと忘れちゃう感動でちょうどいいかもしれない映画です

あまり考えるとまた眠れないしw
やっぱりミシェルファイファーのシーンだけをまたいつかおもいだすきがするw
それだけでも見る価値ありw

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